イタリア旅行記

第6回 ひとコマ(齣)の話題
これまで6回にわたりテーマごとに纏めてきましたが、今回からは画像一枚いちまいの話題を取り上げてみたいと思います。

スフォルツェスコ城の大砲の弾(ミラノ)

スフォルツェスコ城はルネッサンス期の建造物としては、ミラノで最大の歴史的建造物。
14世紀ミラノで権勢をふるっていたヴィスコンティ家の居城を、15世紀半ばにスフォルツァ家が改築し城砦にしたといわれています。
時間の都合で、博物館をゆっくり見て回ることはできず、ミケランジェロが死の直前まで制作を続けたという未完の大作「ロンダニーニのピエタ」も見ないまま、建物だけを見て歩きました。
印象に残ったのが、この大砲の弾でした。
直径30cmぐらいの大きさです。
この石の弾だと、原爆の後遺症もなくよさそうです。
ジュリエットの家(ベローナ)

シェークスピアの「ロミオとジュリエット」ゆかりの街として知られるベローナは、古代ローマの遺跡や中世の城や教会が点在していて、落ち着いた雰囲気でした。
ジュリエットの家は観光客で混雑していました。
バルコニーの下の壁にはご覧のとおりたくさんの張り紙が貼ってあり、また貼っている人もいました。
書いてある内容は読めません。
以前は落書きだったそうですが今は張り紙に変わっているようです。
ここにはジュリエットの像があって、その右胸に触れば幸せな結婚ができる、とガイドが説明しましたが、「オジサンが鼻の下を伸ばして、さわっている」と笑い者にならないよう眺めるだけにしました。
有料トイレ(ベローナ)

円形劇場(アレーナ)の前にあるアレーナ広場には地下に有料のトイレがあります。
階段を降りたところに、粗末な看板がぶら下がっていました。この看板の左側に料金徴収のおじさんがいます。
料金は0.50ユーロです。
サン・マルコ広場のモデル(ヴェネツィア)
日中のサン・マルコ広場は観光客でごったかえしになります。混雑を避けて朝早く出かけてみました。
10人ばかりの集団が写真を撮っていました。
近寄ってみると日本人でした。この人たちも混雑を避けこの時間帯に撮影しているようです。
カメラマンがポーズをあれこれ指示してなかなか決まりません。その合間に横から拝借したものです。
バックの建物はサン・マルコ寺院です。
サン・マルコ広場の市民画家(ヴェネツュア)

この人も朝早くから広場へやって来た一人です。
広場には約100mあるといわれる高い鐘楼があります。そのたもとで鉛筆を走らせていました。
目線の先には、海を隔ててサン・ジョルジョ島に浮かぶマッジョーレ教会があります。
結婚式(フィレンツェ)
フィレンツェのシンボル、花の聖母寺ドゥォモの広場で結婚式を挙げる風景に出会いました。
観光客で混雑する中での挙式に、はじめは映画のロケかな?と思ったが本物でした。
二人は東南アジア系のカップルのようでした。
どこかの首相ではないが「人生いろいろ、挙式いろいろ」でですね。
出店(カプリ島)

カプリ島・ソラーラ山頂に登るリフトの発着点は店が並んで賑っていました。
限られた店のスペースでは商品の展示もままならないらしく、石垣にロープを張り、ハンガーで吊るして衣類を並べていました。
売れる前に、色落ちがしないかといらぬ心配をしたりして・・・・。
洗濯物(ナポリ)

今回の旅で、写真に納めたかったものの一つが路地裏の市民生活でした。それも洗濯物を干している風景でした。
子供のころに見た外国映画に、路地を挟んで両側のアパートからロープを張り洗濯物を干している風景が出てきました。そのシーンが未だに忘れられず外国に行くチャンスがあったら必ずこの目で確かめたいと思い続けていました。
ナポリの街でその思いが叶いました。しかし、バスで移動中のほんの数秒の間で、カメラに収めることは出来ませんでした。
この写真は路面電車が走る大通りに面したアパートで見かけた洗濯物を干している景色です。
一コマひとコマには、それぞれのに人生があり生活があります。
小泉さんじゃないがよい意味で「人生いろいろ」を感じ取りました。

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