登山月日 H15・2・2 |
まず、阿蘇と言えば、世界最大級の大カルデラ火山の男らしさと草千里が浮かんでくる。 また外輪山の北側・大観望からの遠望は、東から根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳と並び、この五山の美しさに惹かれる。この五つの山の姿は「寝観音」とか「涅槃像」と呼ばれている。 今回は、五山の中で最も高い高岳と中岳に登った。 阿蘇は、ほとんどが春、夏、秋の雄大さと美しさを紹介した書籍が多いが、冬の姿を取り扱ったものは意外に少ない。 今シーズンの冬は、九州でもたびたび冠雪することがあった。 数日前、低地の里山でも冠雪し、それがまだ残っていたので1600m近くある阿蘇・高岳に登れば、雪景色が見られるかもしれないと期待して出かけた。 一ノ宮から仙酔峡へ向うジグザグの登山道に差し掛かるころから、山の景色は白一色に変わり積雪の深さを感じた。 阿蘇東ロープウェイ駅広場でバスを降り、仙酔峡から仙酔バカ尾根を通り、高岳、中岳を経て、砂千里ヶ浜お鉢を半周し西ロープウェイ駅まで縦走するのが今日のコースになっていた。 東ロープウェイ駅に着く前に、案内人兼リーダーは、 「今日の積雪の状況から、バカ尾根急坂は無理と判断されます。火口東口から中岳稜展望所経由で中岳をめざし、その後は雪の状況次第で高岳まで進むかどうか判断します。」とコース変更を車内マイクで放送した。参加対象が冬山体験の初心者向けだから強行しないのだろうと受け取った。 今日の登山ツアーは、長崎、諫早、大村各地からの寄り合い世帯のパーティー25名である。車内を見回してみると男女半々、中高年ばかりのようだ。この顔ぶれではコース変更されても仕方ないか、と諦めはしたものの、張りつめていた糸が切れた思いで淋しかった。 あとは天気と雪道が高齢者にも登れる条件であって欲しいと願うばかりであった。 いつも感じることだが、長崎の登山愛好者は最悪の位置に住んでいる。きょうも長崎を朝7時に出発、登り始めたのは11時である。朝早く登った人は下山を始めるころだ。 右手を昇降するゴンドラを横目に、雪を踏みしめながら、まずは第一目標の火口東口をめざした。 |
1、聖 域 | 5、あとわずかで・・・ | 9、高岳山頂 | 13最後の急坂 |
2、注意報 | 6、中岳山頂 | 10下山路、 | 14最後の登り |
3、中岳への尾根 | 7、中岳と噴煙 | 11、高岳を振り返る | 15砂千里ヶ浜 |
4、急 登 | 8、雪 紋 | 12、下 山 |