三 瓶 山
山 行 日 平成14年10月5〜6日 場 所 島根県大田市三瓶町 山 名 三瓶山(男三瓶山1,126m) コ ー ス 東ノ原登山口(6:50) ⇒ (7:50)女三瓶山(8:00) ⇒ 男三瓶山(8:50)⇒ 子三瓶山(10:10)⇒ (10:50)孫三瓶山(11:30) ⇒ 太平山(12:05) ⇒ 東ノ原登山口(12:30) |
三瓶山は室ノ内といわれるカルデラを女三瓶山、男三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山、太平山が囲んでいる。 わたしは一周してみて,どうして大平山だけは○○三瓶山と呼ばないのか。例えば曾孫三瓶山と名付けてもよかろうに、と思った。 また帰りのバスの中で、各人がマイクを持って感想を発表した。そのなかである女性は「それぞれの山には、女,男,子,孫と4つの名が付いているのに四瓶山でなく、なぜ三瓶山なのかと思った」と言った。 |
マイクロバスを貸し切り、定員いっぱいの24名で諫早を6時45分出発した。申し込み順で遅い人は定員オーバーで参加できない者も出るほどの人気コースだけに車内は観光旅行気分が漂っていた。 しかし、『かんぽの宿・三瓶』に着いたときは疲れきっていた。それもそのはず、おおよそ9時間のバスの長旅であったからである。 24名を率いるチーフ・リーダーのKさんは、バスを降りると遭難対策の講習をはじめた。テント泊りではなく,旅館泊りのウキウキ気分を引き締めるためであったのかもしれない。 ザイルの結び方、50mザイルを使っての担架の作り方など、夏に逆戻りしたような暑いなかで汗を流しながらの一時間の講習であった。 露天風呂で汗を流し、6時から夕食。いや宴会と言った方が適切もしれない。 最後は全員で炭鉱節を踊った。諫早では宴会となると必ず出てくる諫早名物「のんのこおどり」ではなく「炭鉱節」だったのが何となく意外だった。
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かんぽの宿・三瓶 | |
ザイルで担架を編む訓練 部屋いっぱいに夕陽が差し込み暑かった。 |
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宴会の締めくくりは、炭鉱節だった。 |
翌朝は5時に起床。朝食の弁当を食べ、東ノ原登山口までバスで移動する。 準備体操を終え、3パーティーに分かれて6時50分にスタートした。 今朝テレビで確かめた天気予報では、午前中は曇り、午後3時ごろから雨の予報になっている。コースタイムのとおりで戻る事ができれば雨に遇うことはなさそうだ。 スキー場のリフトを横に見ながら登りはじめると、放牧の黒牛たちが登山コースで草を食んでいた。近付くと牛のほうが道を空けてくれた。通り過ぎ振り返ってみたら、また戻ってもとの位置で草を食べていた。 草原から樹林帯に入ると栗林になった。茶褐色のイガグリがたくさん落ちていて栗の実も落ちている。栗の木は大きかったが落ちている栗は小粒だった。篠栗である。 なだらかなコースは女三瓶の頂上付近で険しくなった。マイクロウェーブの塔が林立している山頂は風が強い。帽子を飛ばされないように手にもった。カメラのシャッターを押すとき、振れないように踏ん張るのに苦労した。 女三瓶山から一旦降り、また登ると犬戻ノ嶮といわれる岩場になり、ここは登りがいがあるところだった。風がなければひと汗もふた汗も掻くところだが強い風のおかげで汗を拭かずに済んだ。 男三瓶山の山頂は広いすすきの野原になっていた。ここでも風は強かった。女三瓶山に登る途中の展望台から見上げた男三瓶山は、ガスがかかり不穏な雲行きだったが山頂に着いてみるとガスも切れ、薄日が射してきた。 この分だと午前中は雨に降られなくてよさそうである。 |
東ノ原登山口 後方の山は女三瓶山 |
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女三瓶山の標識 風が強く吹き、帽子を飛ばされないように手にもちながらシャッターを押した。 |
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ガレ場の坂を上り詰めると視界が開け、すすきの平原だった。前方が男三瓶山。 子三瓶山には左方向に進む。 |
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男三瓶山の避難小屋。 |