障子にガラス窓をはめ込んだものをなんというのだろうか。これも雪見障子だろうか。
子供のころはどこの家にもあった懐かしい障子である。

この窓ガラス越しに梯子の階段が見えた。
小説『雪国』の島村と駒子が語り合った部屋もこんな雰囲気の部屋ではなかったかと、ふと思った。駒子が十能に炭火を入れ階段を上がってくる様子が重なった。意外な空想が浮かんでくるものである。

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