長崎インターに来ると状況が一変した。
大漁旗、のぼりが歓迎してくれた。
これは、茂木琵琶の産地「茂木町」商工会のもてなしである。

茂木は「琵琶」だけではないよ、新鮮な魚が獲れる街でもあります。美味しい魚を食べにこのインターから降りて来てください、とPRしているのだろう。

長崎市ひと山隔てた交通不便な街もこれで便利になった。
茂木の人たちの喜びと歓迎の気持ちが伝わってくる。
長崎インターを降りていよいよこれから「ながさき出島道路」へと右へ進む。
新地町ゴールまでは、あと3.8キロ。
3キロの長いトンネルが待っている。
立体交差の高欄には大漁旗が並びウォーカーの目を楽しませてくれた。
トンネルを抜けると、そこは異国情緒溢れる出島の街であった。
出島側から見た坑門
完歩した人たちがぞくぞくと吐き出されてくる。
おおよそ3時間のウォークにもかかわらずみんなの表情は明るい。
完歩した喜びに浸っているからだろう。
こんなプラカードを持って若い女子学生が立っていた。
カメラを向けると顔を隠した。
顔は写さないことでプラカードに焦点を合わせた。
プラカードの効果テキメン。
大繁盛、順番待ちの長い行列ができていた。意外に若者・中年が多い。
高齢者は何時も歩いているから筋肉痛などないが若者は車に頼りすぎて疲れたのだろうか、と変な優越感を持ってシャッターを押した。
もちろん亀はお世話にならなかった。
ゴールインしたのは、13時20分。スタートが10時35分だから約3時間でゴールした。
帰宅してテレビの報道を見ていたら参加者8000人とも言っていた。
その割りには、渋滞もなくスムーズに歩けたようである。
ほとんどがトンネルの中、雨が降っても影響は少ないウォーキングだったが、スタート時に降り出した雨もいつの間にかあがり、気温は低く歩くには快適な日和であった。
自動車道を歩くという機会はめったにないことであり、よい思い出作りができた。

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