05 川まつり

  いまから48年前の7月25日、諫早では集中豪雨のため死者538人という大水害がありました。当時を偲んで7月25日は毎年川祭りが行われています。
 
 ここ10年ばかり祭りに出かけていませんでしたが、今年は出かけました。
 本明川のめがね橋のたもとで、死者の霊に頭を下げようという気持ちと長い間見ていない祭りの様子がどう変わっているのかという興味もありました。

 川べりは、若者や子供たちで賑わっていました。当時の悲惨さを知らない水害後に生まれた人も50歳近くになっています。今夜集まった子供、若者はこの親から生まれた二世で、水害の犠牲者を偲ぶというというものではなく、花火大会のイベントでしかないようです。

 時の流れとはこんなものでしょう。
 災害は忘れたころにやってくるといいます。地球上ではいま干ばつ、水害、寒波、熱波と異常気象が発生、世界のあちこちで多くの人々が犠牲になっています。

 当時を知っている祖父母は、再びこのような多くの犠牲者を出さないよう、孫たちにこの川祭りの謂れを語りついでもらいたいものです。


めがね橋を模ったイルミネーションと万灯。

イルミネーションは川祭りの1週間前ぐらいから灯してある。
万灯は川祭りの夜8時から9時ごろまでの短い命。

次  へ