蝦夷富士(羊蹄山)縦走 2


◆期  日  2007年6月25日(月)〜26日(火)

◆コース  倶知安登山口〜羊蹄山〜避難小屋泊〜真狩登山口


お鉢の残雪

お鉢周りのお花畑

下山開始

お花畑とお鉢巡りで山頂を楽しむこと一時間。9合目まで戻り今夜の宿へ向かう。


9合目に戻る
ザックを置いた場所に戻ったのは15時40分
これから後は山小屋まで20分の予定。16時まで休憩。

山小屋見える

山小屋が見えると足取りが急に軽くなってきた。
16時20分小屋入り。これでもう歩かなくても良いと思うと嬉しくなってくる。緊張が解け安堵感と充実感が湧いてくる。この思いを味わうために長い登りに耐え忍んで
きたようなものである。
あまりのんびりとしているわけにもいかない。
各自、夕食の準備にとりかかる。とはいっても担ぎ上げる重量を最小限にするため、レトルトの白飯に即席カレー。料理に時間はかからない。これはツアー会社が準備した献立で全員同じである。
お疲れさんの乾杯は、各自それぞれに持ってきたものでやることになっている。
わたしはご飯とカレーが出来上がるのを待ちながらカップの焼酎と干物で乾杯。


雲海に沈む夕日

食事後も外はまだ明るかった。小屋から出て沈む夕日を眺める。
夕映えの雲海はすばらしい。
どっかりと足を投げ出して座り込み、陽が沈むまで眺めていた。

山小屋は、ある意味では原始的な暮らしである。陽が昇れば起き、陽が沈めば寝る。
電灯があるわけではなし、ヘットランプが頼りになる。しかし、周りが早々と床に着けばランプを点けて起きているわけにはいかない。8時には全員寝袋に収まった。
与えられたスペースは畳一枚の広さ。これでも余裕のある方で混雑するときには寝返りも出来ない状態の時もあるから。

汗臭う身体擦り寄せ山の小屋 

鼾(いびき)無礼講、早いが勝である。神経質な者は損をする。

岳人の鼾は高し雑魚寝かな 

目が覚めた。時計を見るとまだ11時。朝から7時間の登り尽くめでぐっすり眠った。
身体が汗かいている。夜の冷え込みを予想して着込んでいたからだろう。
寝袋から抜け小屋の外に出る。外気も暖かで10℃前後ではなかろうか。空には半月が鈍く光っていた。見あげると北斗七星が近くに輝いている。

夏山の寝袋抜けて北斗星 

30分ほど外気に当たり身体が冷えてから小屋に戻った。


雲海にブロッケン現象?

翌朝3時30分起きる。
朝の食事もレトルト食品である。五目アルファ米に即席のみそ汁。お湯を沸かして注げば出来上がり。あまり食欲はわかないがこれから4時間歩かなければならないから無理して食べる。後片づけ、部屋の掃除を終わり4時40分に下山開始。
下山を始めて1時間後に羊蹄山の影が雲海に映っているのに気付いた。これもブロッケン現象だろうか?


真狩村登山口
8時25分真狩登山口に全員到着。
途中五合目あたりから雨になったがたいした降りにもならず助かった。
五合目あたりからは粘土質の滑りやすい路であったから雨に降り込まれたら大変難儀したろうし、下山時間も長くなったに違いない。
この後は、近くの温泉で汗を流し、千歳に戻り昼食後、13時30分の飛行機で北海道を離れることになっている。
感 想
わたしが山登りを始めたのは65歳から。オレンジハイキングクラブにお世話になり日本のあちこちの山に登ることができた。南は屋久島から九州、四国、本州と足跡を残した。しかし、北海道の山は未踏。北海道の山に登りたいという私の思いを聞いていた人からこのツアーのことを紹介して貰った。この機会を逃してはならないと早速申し込んだ。
最近何事にも弱気になることが多くなった。それは体力とバランス感覚の衰えをことあるごとに感じているからである。
体力と持久力に不安を持ちながらの4日間であったが無事に下山できて安堵している。
これからは体力相応の山を楽しみたいと思っている。
「もうこの年齢で」と半分諦めかけていたが北海道の望みが叶い嬉しい。

旭岳も羊蹄山もたくさんお花が咲いていた。花もたくさん写しているがメモした名前と写真が一致しないのでここには掲載しなかった。

拙い画像、拙い文に最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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