白馬三山縦走 〜 白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳 〜 |
オレンジハイキングクラブでは、日本アルプスの夏山へ登るのが恒例になっている。 地理的条件と費用の面から年一回の登山がやっとである。常々九州近郊の登山は日本アルプスへの思いを秘めてのトレーニングも兼ねている。 今年は、昨年台風のため中止となった北アルプス・白馬三山縦走へ再挑戦することになった。 わたしは出発直前になって体調調整を誤り断念しなければならなくなった。 トレーニング中「山行報告を楽しみにしていますよ」と知り合いの方々から声をかけられた。「はい楽しみにして待ってください」と見栄を張っていたので今となっては合わせる顔がない。 そこで今回参加された中須賀氏、樋口氏に、山行記録、写真をお借りして、縦走の苦労、山の素晴らしさを紹介させていただくことにした。 今回の縦走は、梅雨明けが遅れ、雨の強行軍になったようですが幸いに山頂では天候に恵まれ、念願を果たされ、おめでとうございます。 苦労の賜物である記録、写真を快く提供していただきましたお二人に感謝いたします。 では、みなさん、ごゆっくりとご覧ください。写真は次ページから始まります。 |
7月24日 | |
15:45 | 猿倉出発 |
16.25 | 林道終点 雨本降りとなる。沢を木道橋で渡る 前方の山の上方面に雪渓が見える。又沢を渡る 。 |
16:50 |
白馬尻小屋着 気温は寒い感じではなく20-22℃程度か? 小屋の周りは雪渓。テントも4張。小屋の裏手には衣笠草の小群落。雨にぬれた雨具他の乾燥。我々が猿倉入り後は雨のため通行止めのため他に入山なく、部屋は貸切状態。 |
17:30 | 夕食 やや硬いご飯、味噌汁、おかずは卵焼きと野菜。男は中ジョッキ生ビールで乾杯(600円) |
20:00 |
就寝 当小屋は200人は泊まれるとのことだが本日は悪天候のため我々のほかなし。 |
7月25日 | |
4:30 | 起床 降雨中。5:00 朝食 硬いご飯に味噌汁、おかずは少々 |
6;30 | 白馬尻小屋出発。中程度の雨。気温は寒いほどではない。天候不良で躊躇しそうな天気だがテント泊中の高校生らしきしきパーテイの出発を見て、我々も出発決意。10分程度で大雪渓部に至り、気温は低下している。雨にぬれた手は少々冷えてきた。急坂を過ぎ一番目の鞍部に至り一休み、ここで高校生組に追いつく、どうも新入生の登山部らしい。 |
8:45 | 休息。 9:00出発。急坂の両脇には高山の草花が見られるも、降雨中で沢登りの状態。10:00今度はやや傾斜のあるトラバ−スとなる。20分程度であるが踏み外すと谷底までころんでしまいそうで危険な地帯。 |
10:20 | 小休憩。やっとわたり終わり、アイゼンをはずす。 10.25 出発 登坂道の両脇、周りはお花畑。 |
11:30 | 職員宿舎分岐 。 ここで道二手に分かれていて分りづらく、もたもたしていると職員らしき人が来てどちらも白馬 山荘にいけるとのこと。一同安心して時間もあるのでゆっくり写真をとりながら1時間もかけてやっと白馬山荘に到着。 |
12:30 | 白馬山荘着。 曇り〜晴れ。天候も晴れてよくなる。さすが1500人も泊まれるとかの山小屋で外見は高級ホテルなみの様相であるが室内に入ると3階建ての昔の学校の教室風の6人程度寄宿可能の部屋。 部屋割りを済ませ荷物を置き弁当を持って食堂へ。 |
14;30 | 集合して頂上へ向かう。風は強くやや寒い。 |
14;50 | 白馬山頂上 。 強風、雲は切れ晴れ間が出てくる、周りの眺めは残雪のある山々が遠く近く連なりさすが北アルプス。栂池の方面からの登山者10人ほど。15:30下山開始。 |
17:45 |
他グループにややおくれて夕食。飲み物は自分で購入せよとのこと。大缶ビ−ル800円也で乾杯。セルフ式の食堂で300人程度は一緒に食べられそう。食事は1時間程度で終わり、明日の予定打ち合わせる。H氏はアキレス部調子不調とのこと。診療所で診断うけ、状況により下山も検討、まあ明日の診断と状況にまかせるのみ。 |
20:00 |
7時のニュ−スで天候をチェックして8時過ぎ就寝。 |
7月26日 | |
4:30 | 起床 晴 |
5:00 | 朝食 。 5.30 時間遅れの日の出を撮影。 |
6:20 | 山小屋を出発。 |
8:45 | 杓子岳頂上 風強し 9:00出発。 |
10:35 | 白馬・鑓ヶ岳頂上。天候はやや曇ってくる。10:40出発。 |
11:10 |
鑓温泉分岐。休息 。 ここまでずっと平行・下り歩行で疲れはないが膝への負荷は増大。 11.20 発 下山道の両脇は大出の花の畑。 |
11:40 |
昼食 花畑、松本市を眺めながら昼食。 12.10 発 雨は小降りから止みかけ安心していると突然岩場となり、鎖の綱が3つ4つ連なる。登山参考書で頭に入れていたより難所。やっと過ぎて後はまたキヌガサソウ、シラネアオイ などのお花畑 。 |
14:40 |
雪渓下り 。 先頭を行くF氏の「温泉小屋が見えてきた」の声で見ると掘っ建て小屋のような屋根が見える。山の斜面にへばりつくように建っている。鑓温泉小屋だ。 一安心していると小屋前に雪渓、またアイゼンを付けていると空は曇り薄暗くなる。 |
14:58 |
やっと鑓温泉小屋到着。指定席は2階の屋根裏部屋。温泉に入浴。広さは20×10m程。これぞ露天も露天! 雨が降るといろんなものが流入するようで、ひも状・塊状の異様なものが入っている。とても顔など洗わないがよかろう。今日の見晴らしは不十分だが、晴天時の眺めは抜群であろう。 |
17:00 | 夕食 ご飯は他の宿と同じく硬く、おかずも似たりったり、鰯のカンズメもある。雨音は高くなる一方。 7時過ぎまで天気予報見ながら談話 |
20:00 | 就寝 部屋は2階でもあり、雨音高く明日が思いやられる。 |
7月27日 | |
3:00 |
目覚めるとかなり高い音の雨、特に2階部屋で、屋根はプラスチックのためのよう。 |
4;30 | 荷物整理、トイレ、洗面、テ−ピング準備。 |
5:00 | 朝食 |
6:05 | 雨 小屋を出発。 |
6:15 | 雪渓下り。 鑓温泉小屋の直ぐしたからすぐ雪渓となり、真っ直ぐ下る。雨は早朝から降っており雨具付けたうえでのアイゼン装着は時間をとる。雪渓の上方には大小の岩がみえ、恐怖感をあおる。 |
7:05 |
雪渓終了。 やっとアイゼンをはずし、ここからは中国雲南省に見られるような山の中腹の傾斜道。そこに水音高く流れる沢、崩れかかったみちの連続と続く。 |
9:45 | 休息 小降り〜曇り 猿倉まであと1/6の標識、雨は小降り。だんだん高度も下がりブナ等の自然林の中を下る。 |
10:40 |
猿倉荘着。 やっと登山口着。大雨で通行止めのため迎えのバスは着ていない。また1時間かけて二股まで歩くことになる。 |
12:10 | 二股着 迎えのバスに乗る。 |
12:30 |
ホテル・ガ-デン着。入浴・昼食を済ませ、土産を少々購入。 |
13:50 | ホテル発 |
18:20 | 名古屋中部空港着 19:30空港発 |
20:40 | 長崎空港着 |