思いがけないコース変更 |
山行日 2005・6・17 行 程 |
きょうは雲仙・九千部岳登山の日です。 朝7時、朝食を食べ、装備一式を担いで家を出ました。集合場所までは歩いて35分です。 歩き始めて5分、左の脇腹が痛み出しました。そのうち治まるだろうと我慢して歩き、とうとう集合場所に着きましたが痛みは止みません。 マイカーで田代原キャンプ場まで約1時間。1時間すれば痛みも治るだろうと期待して車に乗りました。途中、痛んだり治まったりの繰り返しでキャンプ場へ到着。 みんなと一緒に準備体操をしました。身体を動かせば治るだろうと思ったからです。 腹痛の時には、便意を生じ出すものを出せば治ることが多いようです。ところがその便意がまったくありません。痛みも取れません。 いよいよ出発時間。決断のときです。 我慢して参加し、へたり込んでしまえば皆さんに迷惑をかけます。断念宣言をして下山までの3時間を待つことにしました。黙っていたので不参加宣言にみんな驚いた様子でした。 皆さんがスタートしてから30分後に便意を感じキャンプ場のトイレにかけこみ腸内を一掃すると元の身体に戻りました。 さて、これからの3時間をどう過ごすか。経験済みのコースでいまから後を追ってもよいが無理に急いで怪我でもすれば遭難の種を作ることになる。ということで、近辺の散策をすることにしました。 田代原キャンプ場入り口の国道沿いに赤い鳥居が建っています。一度は訪ねてみたいと思いながらその機会はありませんでした。きょうはよいチャンスだとここに決めました。 鳥甲山の山腹を巻き込む形で細い参道がアップダウンをくり返します。植林がうっそうと茂り暗い道を一人で歩くのは心細いところもありました。 鳥居からわずかな距離のところに神社はあると想像していました。ところが5分経っても10分経ってもその気配はありません。部分的に急な登りになったり、坂を下ったりと20分が過ぎてしまいました。 ここらで引き返えせという弱虫と、ここまで来たのだから最後まで行けと発破かける強気の虫が闘います。強気の虫が勝ってさらに進みました。岩窟が見えたのは強気の虫が勝って歩き出してから5分後でした。 赤い鳥居を潜ってのスタートですから神様を祭る神社と思っていましたが「赤岩観音」の祠でした。しかし、祭壇の中央には神様のご神体があり、両側に観音様が並んでいました。神仏混合の祠でした。 ここで30分の休憩。もと来た道を引き返しました。その間だれにも会うことはありませんでした。 思いがけないトラブルで、一人歩きとなりましたが安全策を選択して無事に家に帰ったことを由としなければならないでしょう。 山は逃げない、とよく言われます。来年のヤマボウシを楽しみに・・・。 |
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赤い鳥居を潜って、やっとたどり着いた赤岩観音の洞窟。この岩の山頂が鳥甲山。 |
祠は中央に神様、両脇に観音様が祀ってある。 |
参道右側の樹木の切れ間から眺めた雲仙岳。 左は平成新山、みぎは国見岳・妙見岳 |
田代原キャンプ場に咲いていたヤマボウシ |