氷瀑・難所ヶ滝

三郡山〜難所ヶ滝

山行日  2005・2・6

行 程  

JR諫早駅裏6:50 ⇒ JR西諫早駅7:05 ⇒ 8:50昭和の森公園9:05 ⇒ ツキ谷登山口10:20 ⇒ 11:50三郡山12:25 ⇒ 13:15難所ヶ滝13:50 ⇒14;45昭和の森公園15:00 ⇒ 17:20JR西諫早駅 ⇒ 諫早駅裏17:30


難所ヶ滝とは一風変わった名前である。
 名前から想像して、険しい道が続きその先に忽然と見事な滝が現れる。こんなイメージである。だから楽な道ではないと覚悟して参加した。

昭和の森公園からツキ谷コース登山口までは舗装された林道をおおよそ1時間かかった。
 災害で道が数箇所寸断され、現在工事中であったが今日は日曜日で休業の日。静かでのんびりとした林道であった。登山口は切り取られた崖に木製の階段がわずかに見えるだけ、探すのに時間がかかった。

細い登山道は、階段あり、岩場あり、ロープあり、それに輪をかけ大きな倒木のため潜ったり、迂回したりと変化が激しかった。

多良岳の大払谷からつげ尾のコースによく似ていたが、足場の悪さはそれ以上だった。三郡山の尾根道に近づくにつれ、積雪は深くなり沢は凍り、滑落しないよう時間をかけて登った。

 積雪と足場の悪さで、三郡山には予定より1時間遅れの11時50分に着いた。山頂はレーダードーム、電波アンテナなど近代設備が林立し、異様な雰囲気でいつもの清々しい気分は味わえなかった。しかし、福岡都市圏では手軽な山であり日曜日とあって登山者で賑わっていた。

ここで昼食を摂る。時々雪がぱらつく程度で風もなく、落ち着いて腹ごしらえをした。

再び、雪の深い尾根道を30分ほど歩いた後、今日の最大の目的地、難所ヶ滝へ急な下りを立木伝いに降りていった。上から降るのが楽だと思っていたが予想以上の険しい坂にてこずる。

まだかまだかと思いつづけながら降りること20分長い時間に感じた。白い崖の下に米粒のように小さな見物客が群がっている。滝に近づくにつれ、その氷瀑の迫力は迫ってきた。

四方八方から集まった登山者はカメラマンに早変わり、最高のアングルを求めて動き回っている。滝の雄大さは、小人のように見えるカメラマンと比較すれば納得できるが『とにかく現地に立って自分の目で実感するよりほかありませんね』と言う表現しか見つからない。

難所ヶ滝は尾根の方からくだりのコースを選んでも、麓から登りの道を選んでもガレ場で急な坂が続き、緊張の連続である。

名前の由来が納得できる滝であった。緊張から開放された帰りのバスの中では、はるばる諫早から出かけた甲斐があったとみんな満足し、ビールで乾杯した。

工事現場を横断する。
日曜日で休業中
三郡山山頂より南方向を望む。
難所ヶ滝・左側の氷結 難所ヶ滝・右側の氷結

難所ヶ滝・全景(落差20mほど)

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