鞍岳・ツームシ山

鞍岳女岳〜鞍岳・男岳〜ツームシ山

山行日  2004・12・12

山 域  阿蘇・北外輪山 

行 程  

JR諫早駅裏6:20⇒6:30JR西諫早駅6:40⇒9:06益城インター⇒10:00鞍岳登山口10:15⇒10:40女岳⇒10:55男岳11:00⇒11:50ツームシ山(昼食)12:30⇒13:10鞍岳登山口13:20⇒13:45天空の湯{ぱらいそ}入浴14:40⇒19;00JR西諫早


このところ阿蘇外輪山シリーズとして10月まで主に南外輪山を歩いて来た。12月からは、北外輪山を歩く予定になっている。

初回は鞍岳(1,119m)からツームシ山(1,064m)へと縦走した。縦走といえばいかにもハードに聞こえるが楽々ハイキングコースであった。

天気は意地悪である。12月には珍しい暖かな快晴続きなのにこの日に限って曇りのち雨だという。小人数の山行であれば快晴の日を選んで変更もできるが2ヶ月前から計画し、バスまで予約していては簡単に取り消したり変更したり出来ない。団体山行の辛いところである。

鞍岳は、女岳と男岳の双峰が鞍の形に見えることからの命名であることは登山口に向うバスの中から見て納得できる。しかし、ツームシ山とはどのような意味なのかと誰でも詮索したくなる名前である。

案の定、登りながら誰かがツームシ山のツームシとは何か、と問い出した。先頭を行くリーダーが玉虫のことだよと教えてくれた。帰ってから山岳書を見たら「ツームシのツームはマタギ用語で食物の意味で関連があるのだろうか。あるいはアイヌ語によるか。不詳である」と書いている。一体どちらが正解だろうか。


ツームシ山頂から鞍岳を望む。
前方右が鞍岳。この位置からは女岳男岳が接近して鞍の形に見えない。

鞍岳からツームシ山を望む。
手前中央がツームシ山

 楽々ハイキングだった理由は、鞍岳は9合目の登山口までバスで登り高低差140mを30分足らずで女岳へ到着、そこから男岳へはゆるやかな上り下りを10分も歩けば双峰を征服できる。

 男岳から10分も急な坂を降りるとあとはなだらかなコースになる。最後に直線コースの坂を5分ばかり登るとツームシ山山頂になる。男岳からツームシ山までのんびりと阿蘇の雄大な眺めを楽しみながら歩いてもトータルで40分あれば十分である。

たまには冬の木立の間を歩くが鬱蒼としたところはない。

ここはツームシ山から引き返す稜線。
ほとんどがこのようななだらかな見晴しの良いコースであった。

全山アセビとツツジの群生地で花の時期はさぞ見事な眺めであろうと想像しながら歩いた。アセビは赤紫の米粒のように小さな蕾みを葉っぱの上に覆いかぶさっていた。ミヤマキリシマの狂い咲きもあちこちで見かけた。


アセビのつぼみ。

咲く時期を勘違いしたミヤマキリシマ
鞍岳もツームシ山も視界は東西南北どちらを向いても良好で、涌蓋山、九重連山、祖母、阿蘇五岳、西は熊本・金峰山、雲仙、多良岳と名前をあげれば限がない。夕方から雨になる予報の天気で、重苦しい冬の雲が覆いかぶさり晴れやかな雄大さを感じ取れなかったのは残念であった。

鞍岳(女岳)からの阿蘇。
左から根子岳、高岳、中岳、右端は中岳の噴煙

阿蘇南外輪山・清栄山に登ってから2ヶ月ぶりの参加であったが、平地でのウォーキングだけでは山登りには通用しないところがあった。

足の回復を待って背に負荷をかけ、階段の登り下りの訓練を始めないと登山と名の付く山行には付いて行けそうにない。体つくりからやり直しだ。

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