'04登り初め(1)
山 行 日 2004・1・11〜1・12

山   域

1月11日 
赤川登山口(9:45)〜(12:20)久住山(12:50)〜(14:25)扇ガ鼻(14:30)〜(16:10)赤川登山口  泊り、ヒゴタイ公園キャンプ村ロッジ

1月12日
八丁原登山口(9:15)〜(9:35)一目山(9:50)〜(11:00)みそこぶち山(11:10)〜涌蓋越え〜(12:20)ひぜん湯登山口

ここ数年、登り初めはわがハイキングクラブの本拠地・多良岳であったが、2004年の登り初めは久住山系へ一泊で出かけた。
 冬山テント泊りを敬遠、宿泊施設を利用するようになってきたのは、やはり高齢化が原因のようだ。

 ロッジでは自炊になるが食材・調味料などすべてロッジ提供、設備は温水・コタツ・水洗トイレとビジネスホテル並である。これが魅力で総勢19名もの参加になった。さいさき良いスタートである。

 無理をして頑張ることもあるまい。安全第一で山歩きが楽しめるとそれでよいではないか。それが参加者が多くなる要因でもある。



ここ赤川登山口には瀬の本から東(竹田市)へ向って、おおよそ10分で到着する。
ひなびた所だろうと思っていたら意外や意外、アスファルト舗装の駐車場に、ご覧のような綺麗なトイレまであった。まだ新しいので2〜3年前に整備されたのではないだろうか。
登山口からしばらくは緩やかな道が続く。
この沢は歩き始めて5分ぐらいのところにあり水量も多かった。久住山と扇ガ鼻から集まった水である。
赤川温泉はこの下流500mほどの川沿いにある。
きょうは下山してもこの温泉に入る予定はない。
さっぱりと葉を落とし身軽になったコナラの林は見事である。樹林帯でありながら冬日が地面全体に照って暖かい。
さぞ樹氷がつけば見事であろうとその美しさを想像しながら登って行く。
出発して約1時間、コナラの樹林帯が少し切れ、見上げると、きょうの目的地・久住山がくっきりと聳えていた。
赤川登山口から久住山頂までのコースは、牧の戸コースと違って距離は短いが、直登で最後の三分の一は岩場の急勾配になる。息切れがすると後を振りかえって久住高原を眺め息を整える。7合目付近からは樹木はなく視界を遮るものはない。目線の遥か遠くには、阿蘇の連山が阿蘇盆地の上の雲に乗って浮かんでいる。
9合目あたりで足を捻挫し救助役の二人に付き添われ下山するというアクシデントがあったが、あとの16名は無事に山頂に辿り着いた。そのとき12時20分になっていた。
山頂は、それぞれのルートからやって来たハイカーたちで賑っていた。

快晴の久住山山頂。

にぎめしを食べる者、ガスコンロで熱々の即席ラーメンを作る人、ビールで乾杯をするグループと楽しいひるどき風景である。
星生山の横にある硫黄山は、訪れるごとに噴煙の度合いに違いはあるがきょうも勢いよく煙を吐いていた。
この付近は北面になっているが地熱のためか残雪は少ない。
昼食時間(30分)を終え。12時50分次の目的地、扇ガ鼻へ向う。

下山途中の霧氷。

青い空と太陽に光る霧氷。霧氷には出会えないものと半ば諦めていたが、この景色を見ることができ満足。

三角形の山は中岳(1791m).
太陽に映える久住山頂の霧氷。
これ以上蛇足は不要。じっくりとご覧ください。
西千里ガ浜へ降りる途中の避難小屋付近から見た久住山。
西千里ガ浜から眺める扇ガ鼻。写真中央の突起が扇ガ鼻山頂。
この地点から20分で山頂へ着く。比較的なだらかなコースで歩きやすい。
扇ガ鼻山頂(1698m)

山頂はご覧のように雪も霧氷もない。
しかし、3〜4m降りたところにはたくさんの霧氷が見られた。
扇ガ鼻の霧氷(1)。
扇ガ鼻の霧氷(2)
下山の途中、扇ガ鼻〜赤川ルートの4合目付近から見上げる。
右(久住山)、中央の少し霞んでいるのが星生山、左隣は肥前城、左端なだらかな稜線が扇ガ鼻。
扇ガ鼻山頂から7合目付近までは急な降りで岩場あり、クロボクの斜面ありで難コースであった。雪融けで湿ったクロボクは滑りやすく周りの草木に掴まりながらの下山となった。その後は高原の眺めを楽しみながら赤川登山口へ下った。

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