玖珠・万年山(くす・はねやま) |
玖珠とは、「豊後国風土記」によれば、「ムカシ、此村ニ、オオキナル樟(クス)ノ樹有リ・・・・」に由来する地名という。 万年山(まんねんやま)とは、「昔、この盆地には大層大きな樟の樹がそびえていて、この木陰では作物が育たず里人は困っていた。そんなある日、大男が通りかかったので「あの樹を切り倒して下さい」と里人はお願いした。うなずいた大男は苦心の末、ついにその大樹を切り倒しました。その切り株が、切株山(きりかぶさん)となり、根元からはねあげられた土が山となって万年山(はねやま)になったそうな」の伝説からだという。 |
平成15年9月14日、大分県玖珠郡玖珠町にある万年山と伐株山を歩いてきました。 今回の山行記は写真を主体にまとめてみました。 |
諫早インターから長崎自動車道、大分自動車道と走ること2時間。玖珠インターを降りたのは9時であった。 玖珠の町に降りてまず目に付くのがこの山である。木を切ったあとの切り株の形をしているので伐株山(きりかぶやま)と呼ぶそうである。 |
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伐株山山頂(685m)までは車で登れる。 インターから20分ぐらいで着いた。 山頂からの玖珠町の景色。稲が色付き始めていた。 最近では、大空を爽快に舞うハンググライダーやパラグライダーの基地としても人気が高いそうである。 |
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伐株山の案内板は 『周りの山々を見てください。盆地を取り囲むものはほとんどがいただきの平らな台形の山です。 こうした姿の山をサーメと呼びます。スペイン語でテーブルの意味です。 サーメの山々がこれだけたくさん集まっているのは日本でもここだけの珍しい風景です』と書いてあった。 |
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万年山に登るルートはいくつもある。伐株山から車で万年山登山口(吉武台牧野)まで山道を曲がりくねって15分かかってやってきた。われわれの今日のルートである 登山開始は10:30、万年山まで1.9KMの標板を見て歩き始めた。 道は牧草の中を貫いたコンクートの舗装道路で重たい登山靴は不釣合いだ。軽いスニーカーでハイキング気分の人が結構いる。 画像は登山口付近の牧草地帯。 |
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登る左手に万年山が見える。 | |
牧草地帯に作業用道路があり、登山道を兼ねている。 爽やかな初秋の風に、青い空、緑の草原、下界では味わえないひと時である。 |
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白く点在する物体は?は牧草を刈り取り梱包したもので、冬の間の家畜の餌になる。こんな風景に出会ったのは初めてである。 山登りは止めてこんなところで寝そべっているのも楽しいそうだ。 |
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楽な道ばかりではない。避難小屋のある鞍部から急な階段が続く。時間にして10分ぐらの長さだ。 今日のコースで唯一の登りでここをクリアーすればあとは下園登山口まで下りとなる。 |
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万年山に到達する手前で振り向けば向こうに伐株山が見えた。 | |
万年山(はねやま)1140m 出始めたススキが風に泳いでいた。 歩き始めて、35分で到着、11時05分であった。 |