晩夏の平治岳・大船山
平成15年8月30日

長者原・九重登山口(10:15)−>(11;45)雨ヶ池(12:20)−>(13:10)坊がづる−>(15:05)平治岳(15:25)−>(17:10)坊がづる−>(17:20)法華院温泉山荘


平成15年8月31日
法華院温泉山荘(8:00)−>(8:10)坊がづる避難小屋(8:30)−>(10:00)段原(10:05)−>(10:25)大船山(10:45)−>(11:00)段原(11:15)−>(12:15)坊がづる避難小屋(13:00)−>(13:50)雨ヶ池−>(15:20)長者原・九重登山口


春のツツジでもない、秋のモミジでもないこの時期に、平治岳と大船山、星生山、久住山、白口岳に登る希望者は28名。予想を上回る人気であった。
猫の目のように変わる天気に悩まされ、初日からコース変更をせざるを得なかった。2日目の早立ちして平治岳で日の出を拝み、そのあと大船山へ縦走する予定は取り止めになった。
2日目は幸いにして天気は良い方に転がり込んだ。昨夜降っていた雨は、夜が明けるころには嘘のように晴れた。


準備体操を終わり、いざ出発!
大粒の雨が降り出した。慌ててザックを降ろし雨衣を着込む。出発のやり直し。気が重い2日間の山行になりそうだ。
天気予報は当たるのか、外れてくれればよいものをこんな時に限って当たるんだから、と鬱憤を気象庁に当たり散らす。
気象庁さんすみません。
出発して2〜3分で橋を渡る。その先は20段ほどのコンクリートの階段がある。上がり着いたところは沼地で木道が続く。
木道の両脇にはサワキキョウがたくさん咲いていた。ビニール袋に仕舞い込んでいたカメラを取り出しパチリ。
湿地を抜けいよいよ山道になる。なだらかで道幅も広く歩きやすいが湧き水が多く水溜りを避けて通る。
長者原から雨が池までは登りの1時間20分。ほとんどが樹林帯の中で視界は利かない。ただ下を向いて登るだけの単調な時間になる。30分ばかり登ったところで休憩。雨は小降りになり時々薄日がさすようになった。雨衣を脱いだ。纏わりついていた蒸れが発散され空気を冷たく感じる。
変化のない道にこんなものが群れて生えていた。これなんだ?みんなに尋ねても返事が返ってこない。誰も茸の名前は知らないのだろう。湿気の多い地面に生き生きとしている。
緑の苔と赤い茸のコントラストが良い。
長者原を出発しておおよそ1時間。展望所に来た。左側に展望が開け、真向いに泉水山が見える。その麓は長者原になる。
雲は高くなり、天気は回復に向っているようだ。
雨が池に11時45分到着。出発して1時間30分かかっている。早くもない遅くもないちょうど良いペースのようだ。
ここまで来れば、坊がづるまで下りになる。
名前は雨が池だが水はなく草原だ。
思いがけないマツムシソウの群生に出会った。今がちょうど満開の時期らしい。これだけの群生に出会ったのは初めてである。
が池の草原と木道。
遠望は左が平治岳(ひじだけ1642m)右は北大船山(きただいせん1706m)
今日の予定は、平治岳に登り坊がずるの法華院温泉の山小屋に泊る予定になっている。
ここで30分の休憩、昼食
雨が池に咲いていたコオニユリ。
花の大きさは里に咲いているオニユリの半分程度、花茎の背丈も30センチほどの可愛らしいもの。コオニユリは他には見かけなかった。丈の高い茅に隠れて見えなかったのかもしれない。
ワレモコウ
ハギ
つるはわずか20から30センチ程度地面に這うようにして咲いていた。
葉っぱが丸い形をしているのでマルハハギと言うらしい。
雨が池を出発したのは12時20分。
ここ坊がづるに着いたのは13時10分であった。
坊がづるは色とりどりのテントが張ってあった。
テント場から見上げる三俣山。頂上はガスがかかっていた。
いよいよ坊がづるから平治岳(ひじだけ)に向う。登り口に石の小積みがあり、こんな看板があった。各人適当な太さの石を持って指定された場所まで運んだ。登山道の洗屈の跡に埋める石である。
坊がづるから平治岳まではかなり足場環悪く、急な登りがある。息弾ませながら登りついた。2時間もかかってしまった。
ここ平治岳はミヤマキリシマの群生地、この時期の花は期待していなかったが意外。
こんなにきれいなはが咲いていた。
チクシ(イヨ?)フウロウと教えてもらった。
平治岳からの眺め。南の方角に三俣山(1745m)が見える。ガスが晴れるのを待って写した。2年前の秋に来たときには雨で視界はゼロだった。
つぎはミヤマキリシマの満開時期を狙ってやって来たい。
ここは花の時期は人気コースで登りと下りの専用ルートがある。登りが難所で下りが易しいコースになっている。
きょうはわれわれのパーティー以外には登山者はなかった。

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