霧島山行記(1) |
平成15年6月2日 不動池登山口(11:00)⇒(12:00)甑岳(13:10)⇒白鳥岳(15:30)⇒えびの高原第一駐車場(16:20) 平成15年6月3日 韓国岳登山口(5:45)⇒(7:25)韓国岳(7:45)⇒(9:25)獅子戸岳(9:45)⇒(10:40)新燃岳(10:50)⇒(11:20)中岳(11:40)⇒高千穂河原(12:45) |
霧島山というピークはない。 これらの山々は、カルデラの噴火によってできたもので火口湖も多い。水のない湖もあるが水をたたえた火口湖はそれぞれに個性を持った水の色で登山者の目を楽しませてくれる。 霧島縦走の話は、7月に予定している屋久島登山のトレーニングとしてもちあがった。屋久島は山小屋二泊で縦走する。テントはいらないにしても3日分の食料と、炊事道具、寝袋など普段日帰り登山では担がない荷物が増える。できるだけコンパクトに纏めても15キロは背負わなければならない。 15キロの荷物を担いで、一日7時間歩くには、身体を慣らしておく必要がある。最初トレーニングを近くの多良岳でやることにした。しかし、多良岳は樹林の中で見晴らしが利かないし、慣れたところでは面白味がないから別の場所で、という話になった。 霧島は韓国岳から高千穂河原まで6時間、眺めも申し分ないし、楽しみながらのトレーニングはここしかなかろうという結論になった。屋久島縦走は3人の予定だが、霧島縦走はもう一人の知り合いも加わって4人になった。 人出の少ないウイークデーの月曜、火曜を選んだ。 歩き出したのは11時。韓国岳登山口から見える甑岳は、目線の位置にあり登るという感覚は沸かず、平坦な道を歩くのかと錯覚した。 不動池を過ぎ右に折れると自然林の下り坂になる。えびの高原、霧島は観光地として有名である。その観光パンフレットで見るかぎり、草
山頂では二人の女性が、昼食をしていた。都城市からやって来たという。この二人は北海道の利尻岳に登るためにトレーニングしていると話した。
相手は女性ばかり、こちらは男性ばかり4人。旦那たちはどうしている?と尋ねると「家でごろごろしています。山登りが嫌いなんです」ときた。「こっちは、女房が登らんから男ばかりで来た」と笑いながら言葉を返した。ウン十年前に知り合って結婚していたら、今はこうして一緒に山を楽しんでいたろうにね。と言いながら大笑いした。二人は食事が終わるとこれから白鳥山へ向うと言って下りていった。 甑岳の山頂は、周囲500Mぐらいの浅い御鉢になっている。縁から眺める景色は、湿地のなかに池塘がいくつも見える。「ここはミニ尾瀬だ」とAさんがいった。うまい表現だと感心しながら火口へ下りていった。歩きながら何となく足元が揺れるような感じがしたが、本当に揺れているのか雰囲気で私が錯覚を起こしていたのかその辺のところは定かでない。
一旦不動池まで引き返し、池巡りコースに出た。道幅も広く整備された散策コースで軽装の家族連れや団体さんに何回も出合った。 池巡りは、不動池(標高1228m)、六観音御池(1198m)、白紫池(1272m)を眺めながら歩く3.5KMのコースで2時間はかかる。
それぞれに湖面の色は少しずつ異なるが三湖ともコバルト色で清々しさが伝わってくる。秋の六観音御池は、紅葉が湖面に映え、冬にはカモも浮かぶというからまた機会を作って訪れたい所である。
16時20分えびのビジターセンターに降り着いた。 今夜の泊りは、えびの高原キャンプ村のキャビンを予約している。自炊の材料は前の日に買い込んで来たが、アルコール類は地元調達にしていた。 途中、国民宿舎えびの高原荘で冷たいビールと地元銘柄の焼酎を買い込んだ。(つづく) |